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温度補償について
水溶液の電気伝導率は、温度の影響を受け水温が高くなると溶液中のイオン運動が活発になり導電率が上昇します。その割合は、水温が1℃上がることに約2%上がると言われています。このため電気伝導率の測定は、一定温度で測定することが望ましいのですが、使用状況や測定環境などにより、温度を一定にすることは容易でありません。
温度を一定にする為、水温を測定し温度と電気伝導率の関係から係数を求め、電気伝導率を 25℃での値に換算して表示します。この機能を温度補償と言い、Sensing eyeの水質計は全ての機種で温度補償機能を標準で搭載しています。
水温が25℃での値を表示する理由は、JIS K0130(電気伝導率測定方法)において、水温25℃における電気伝導率の測定方法を規定している為、電気伝導率を25℃に換算して表示しています。
温度補償が無い場合、正確な水質を把握できなくなる場合があります。
例えば、イオン交換樹脂の交換目安を電気伝導率で管理する場合、温度補償がされていないと夏だと水温が上がりそれに伴い電気伝導率も上がりイオン交換樹脂の交換目安が早めに来てしまいます。一方、冬ですと水温が下がりますので電気伝導率も下がり、本来交換しなければならないのに交換目安の過ぎた純水を使用することになり、トラブルの原因にもなりかねません。
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